LEDにすることのメリットとは
長寿命・高信頼性
白熱電球の寿命は1,000〜2,000時間、蛍光灯の寿命は6,000〜12,000時間に対し、
LEDの寿命は4〜6万時間とはるかに長いため交換する
頻度が少なく済み、交換に手間がかかる高所の照明には最適です。
なお、白熱電球は寿命になると突然切れますが、LEDは寿命になると照度が落ちてくるだけで、断線など故障のとき以外は突然きれること
はありません。
◇1日10時間点けていた場合の例◇
白熱電球(一般電球) |
LED電球 |
約1,000時間
1日10時間付けると
約3.4ヶ月で切れる
↓
約40,000時間で 約39回も交換
|
約40,000時間
1日10時間付けても
約10年使える
↓
約40,000時間で 交換の手間なし
|
省エネルギー
一般的にはLEDの消費電力量は、白熱電球の1/4〜1/5といわれており、蛍光灯と比較しても40〜50%削減されています。
また、このことからCO2の削減にも大きく貢献し、地球温暖化防止に大きな役割をはたしつつあります。
瞬時に点灯
LEDは対応速度が速いため、蛍光灯のようにインバータなどの周辺機器の力を借りなくても、通電することで瞬時に点灯します。
例えば、工場や倉庫、体育館などで使われている水銀灯をLEDに交換することで、それまでよりも快適にお使いいただけるでしょう。
また、休憩時間などの小まめな消灯を心掛ければ、省エネにもつながります。
低発熱
LEDには、発光しても発熱しないという特性があります。照射面に触れても熱くないので、熱の問題で設置できなかった場所にも設置可能
となりました。
また、光には赤外線がほとんど含まれていないため、照射部分が熱くなることもありません。
紫外線フリー
LED照明の光には、日焼けなどの原因となる紫外線がほとんど含まれていません。
そのため、熱を嫌がる食品のディスプレイや褪色・劣化の心配のある美術品等を展示する場所などに最適です。
害虫フリー
昆虫が光に引き寄せられるのは、光に紫外線が含まれているためで。
そのため、紫外線がほとんど含まれないLED照明を使用すれば、虫が集まることはなく虫の死骸で器具などが汚れることも防げます。
耐衝撃性
白熱電球・蛍光灯とも外部はガラスのため割れやすく、内部構造も衝撃に強くありません。
これに比べてLED電球は衝撃に強く、外周部はシリコン樹脂などでコーティングされているため、地震などで落下しても割れにくいという
メリットがあります。
耐低温性
LEDは決して熱に強くありませんが、寒さには滅法強いという特徴があります。
蛍光灯の場合氷点下で点灯しなくなることがありますが、LED照明は氷点下20度でも発光率が低下せず、寒冷地の該当として安心して設置
できます。
LED電球の選び方
口金の大きさ
「口金」とは、ソケットに差し込む部分の大きさのことで、LED電球には
「E26」と
「E17」
の2タイプがありますので、付け替える場所の口金をしっかりとチェックしておきましょう。
電球の形
LED電球の形には、一般的なナス形の電球型、ボール型、炎のよなシャンデリア型などがあります。
取付ける場所の深さや大きさによってはLED電球が入らなかったり飛び出してしまうこともありますので、
大きさをチェックしましょう。
よくわからなければ、今ついている電球をお店に持って行きその形に似た大きさや形をした電球を探すのもひとつのやり方です。
明るさ
LED電球は同じワット(W)数でも、メーカーや電球のタイプによって明るさが違います。
そこで、LED電球購入の際には
必ず箱に記載されている「ルーメン(lm)」の数字をチェックしましょう。
日本電球工業会では、全体を照らす電球の明るさの基準として、以下のように推奨数字を発表しています。
一般電球形(E26口金) |
白熱電球 |
40形 |
50形 |
60形 |
80形 |
100形 |
LED電球の明るさ |
485lm以上 |
640lm以上 |
810lm以上 |
1,160lm以上 |
1,520lm以上 |
ボール電球形(E26口金) |
白熱電球 |
60形 |
100形 |
LED電球の明るさ |
700lm以上 |
1,340lm以上 |
小形電球形(E17口金) |
白熱電球 |
25形 |
40形 |
50形 |
60形 |
LED電球の明るさ |
230lm以上 |
440lm以上 |
600lm以上 |
760lm以上 |
ルーメンの数字をチェックして、充分な明るさが必要な場所か、多少明るさが落ちても低価格のものでよい場所か
見極めて下さい。
また、量販店の店頭で
明るさの違いをチェックしたいときには、電球に手を近づけてみればカンタン
です。
光の広がり方
LED電球の光の広がり方は下記の通り何タイプかあり、それぞれ光の広がり方が違うので取り付ける場所に合わせて選びましょう。
炎のように辺りを柔らかく包む白熱電球、全体を隅々まで平面的に明るくするのが蛍光灯。
これまでのこういった光とは違い、LEDは直進性の強さが大きな特徴です。
主に下方向を照らすのが得意なので、光の広がり方は狭くなり、薄暗さを感じるケースがあります。
例えば、廊下のダウンライトでは両側の壁に光があたらず足元だけが明るく見えるので、LED電球への取替えで違和感が出るケースが
あるのです。
そこで、そんな声に応えて登場したのが、"広配光"・"全方向"タイプ。
多くのLED電球は直下タイプですので、
白熱電球からの取替で違和感のないものが欲しいときには"全配光"あるいは"全方向"の表示が
あるものを選びましょう。
量販店の店頭で光の広がり方をチェックしたい場合には、明るさのチェックと同様に、LED電球に手を近づけてみて下さい。
全配光・全方向タイプでは手全体が明るく照らされますが、直下タイプでは部分的に暗くなるので違いがよく分かります。
光の色方
光には大きく分けて2色あります。
白っぽい光 |
昼白色・昼光色・白色 と表示 |
赤っぽい光 |
電球色 と表示 |
それぞれ好みで使い分けることをおススメしますが、目安としては以下のようなことが挙げられます。
・白っぽい光
日中の太陽光のような光。作業や活動的に働きたい場所に向いています。
涼しげに感じられる光でもあります。
・赤っぽい光
夕陽のような光。リラックスしたり落ち着きたい場所に向いています。
温かめに感じられる光でもあります。
色の見え方をチェックしたいときには、明るさと光の広がり方のチェックと同様に、手を使ってみましょう。
光に手を近づけて、肌の色がより赤みがかって見える光か、白くさっぱりとした色に見える光か、どちらが好みかも見極めて下さい。
また、この方法を使えば演色性(色の再現性)が低いかどうかもチェックできます。
肌の色に違和感が出るような光は演色性が低く、ご使用をおススメできません。
もちろん、
表示されている演色性の数字(Ra)
をチェックするにもひとるのやり方です。
色の再表現力の高い白熱電球はRa100ですから、100に近ければ違和感が少なくすみます。
LED電球を選ぶときの目安としては、
Ra80以上がおススメです。
◇LED電球購入の際には、以上の5つのチェック項目を目安にしてみて下さい。◇
ただし、早急に家中の電球をLED電球に変えてしまうと、違和感が出てしまうケースがあります。
そこで、以下のようなLED電球の特徴を活かして、
滞在時間の短い玄関・廊下・トイレ、階段などから少しずつ試し付けをしてみることを
おススメします。
といったことから、ここで好みの光をご家庭で確認しあったうえで少しずつLED電球を導入していけば、快適な節電生活が手に入ります。
ぜひ活用してみて下さい!